知ってほしい正しいパーソナルカラー診断
~実は奥が深いパーソナルカラー~
近年幅広い年齢層に注目されるようになったパーソナルカラー。大手アパレルメーカーやファッション雑誌にも取り上げられ、その認知度が上がってきています。Yes or No形式で答えていくものや色画面に手を当てて肌色の変化を測るものなどの自己診断もたくさん見られ、気軽にパーソナルカラーに触れることができるようになりました。
しかしながら、本来のパーソナルカラー分析診断とはとても奥が深いもの。パーソナルカラーを正しく診断するのは容易なことではなく、プロフェッショナルな色の知識と色を見る目が必要であると思っています。
そこで、正しいパーソナルカラーを少しでも多くの方に知ってもらうため、プロのカラーアナリストがどのような視点で分析を行っているのかについてご紹介します。
そもそもパーソナルカラーとは?
パーソナルカラーとは一言でいうと、その人をより魅力的に見せてくれる色のことです。人の顔の印象は、側に当てる色によって変わります。それは肌の色のみならず、肌の質感、顔の陰影、目鼻立ちの印象などの見え方にも関係しています。「パーソナルカラー=元々持っている肌の色」と認識されることも多いのですが、元々持っている肌をより美しく見せるのがパーソナルカラーなのです。
パーソナルカラーの定義
〇 その人をより魅力的に見せる要素を持っている色
✕ 元々持っている肌の色
パーソナルカラーによる効果
パーソナルカラーとは上記の通り、魅力的に見せてくれる色のことですが、では具体的にどのような効果があって魅力的に見えるのでしょうか。
パーソナルカラーによる効果の例
①生き生きとして見える
②肌色のムラがなく均一になる(肌トラブルも目立たなくなる)
③透明感が出る
④輪郭がシャープになりすっきりして見える
⑤顔に奥行きが出て立体的に見える
⑥ふっくらハリのある肌に見える
⑦目鼻立ちがくっきりする
※これらの効果が複数合わさることで、より魅力的に見えます。
※人によって効果の現れ方が異なります。だからこそパーソナルカラーなのです。
パーソナルカラー分析診断では何をチェックしているのか
パーソナルカラーは、色彩学における色の三属性「色相」「明度」「彩度」に、「清濁」を加えた四属性が複合してできたものです。診断においてはこの4つの属性それぞれについて、お顔が最も美しく見える調子(スケール)を分析していきます。
基本的に、パーソナルカラーの専門家は、どんな色も色の四属性におけるスケールで見分けることができます。
パーソナルカラーの四属性におけるスケール
〇色相 黄み寄り ←→ 青み寄り
〇明度 明るい ←→ 暗い
〇彩度 鮮やか ←→ 落ち着いた
〇清濁 クリア ←→ 濁り
こんな風に色を見分けています。
<ターコイズブルー>
色相:黄みが強い
ブルー
明度:中明度
彩度:高彩度
清濁:清色
<ココアブラウン>
色相:青みのある
ブラウン
明度:中明度
彩度:低彩度
清濁:濁色
ちなみに筆者が似合う色のポイントは・・・
色相:黄みがある色(強すぎない)
明度:中明度~高明度
彩度:中彩度~やや華やかな色
清濁:清色
こんな感じの色が似合います。
サロンには140色ほどのカラードレープがあり、その中から必要なドレープを使って分析を行いますが、チェックしているのはどのドレープの色が似合うのかではなく、顔に良い変化をもたらしているのは色のどんな特徴によるものなのかという点です。いくつものドレープの組み合わせで顔の変化を比較することにより、最も良く見えるポイントを絞り込んでいきます。
ドレープによる分析診断
〇 顔に良い効果を与えているのはドレープの持つどんな特徴によるものなのか
✕ どの色のドレープが似合うのか
パーソナルカラーのタイプ分類は必須ではない
似合う色をわかりやすくするためのタイプ分類は、昨今のパーソナルカラーブームにより様々な分類法が確立されています。正しい分析診断により似合う色のポイント(属性スケール)を知れば、どんなタイプ分類にも落とし込むことは可能です。ただ、似合うとされた色のグループに含まれるすべての色がマッチするとは限らないので、タイプ分類を主観的にとらえると混乱を招く恐れがあります。タイプ分類は、自身のパーソナルカラーをイメージしやすくするためのツールとして利用することが適しています。
・タイプ分類は、自身のパーソナルカラーをイメージしやすくするためのツール
・大切なのは、似合う色のポイントを正しく理解していること
ぜひ正しいパーソナルカラー診断をご体験ください
実は奥が深いパーソナルカラー。ほんの少しの違いで見え方が大きく変わります。そして、本当に似合う色を知ることで、自分を彩る楽しさが2倍にも3倍にも増大します。興味があって自己診断をしたけどなんだかしっくりこない方、簡易診断を受けたけど結局日々のファッションに落とし込めていない方、イエベorブルベでパーソナルカラー判断していた方、ぜひともパーソナルカラーの専門家による正しい診断をご体験ください。モヤモヤがなくなり、新しい自分を発見できるかもしれません!